東日本大震災の記憶や教訓を伝える宮城県石巻市南浜地区の展示施設が、10日、来館者10万人を達成しました。
石巻市の「みやぎ東日本大震災津波伝承館」では、10万人目の来館者となった名古屋市の田中敬大さんと友人に記念品が贈られました。
10万人目の来館者 名古屋市の田中敬大さん:
「なかなかこういう機会がないので光栄です。震災の雰囲気を知って帰ろうと思います」

県復興支援・伝承課震災伝承班 伊藤崇宏班長:
「いまどこで地震が起きるか災害が起きるか分からないので、自分ごとに捉えて持ち帰ってもらい、次の災害に備えてもらえれば」

この津波伝承館は、「石巻南浜津波復興祈念公園」内に2021年6月オープンしました。

館内では、津波被害や救助活動の様子などを伝えるパネルのほか、各地の震災伝承施設を紹介するコーナーも設けられています。1日平均の来館者数はおよそ180人で、関東の中学校なども、修学旅行で訪れているということです。現在は、県内の語り部による講話が毎週土曜日に実施されています。