全国的にこの春から気温が上昇している中、大分県内で早くも熱中症患者が発生し、病院での治療が必要な中等症の人も出ていることがわかりました。

県のまとめによりますと5月2日に男女2人、3日には男性3人が熱中症とみられる症状で病院に運ばれました。このうち日田市内では2日に成人の女性が、3日には高齢の男性が搬送され、病院での治療が必要な中等症と診断されています。

2日は日田市で最高気温が26.6度、3日は日田市で27.3度、大分市でも25.7度まで上がる夏日となっていました。

県健康づくり支援課・中川道子課長「昔は梅雨ごろから後というイメージでしたが今は5月ぐらいから少し早まっている傾向はあるかと思います」

県内では4月20日に日田市で最高気温が30.6度を観測し、全国2番目の暑さとなりました。熱中症予防にはこの時期から体を暑さに慣らす「暑熱順化」があります。

県健康づくり支援課・中川道子課長「(コロナ禍は)マスクの中に熱がこもって熱中症になりやすいという状況があった。みなさん徐々にマスクを外していっていただけるかなと思いますので外に出ていただいて暑熱順化していただければなと思います」

県内は9日も好天に恵まれ、日田市で最高気温が26.3度まで上がりました。県はこれから夏にかけて熱中症が増加するとしてこまめな水分補給など十分な対策を呼びかけています。