4月の長野県議選で当選した新人は57の定数のうち13人。

新人県議の横顔と決意を取材しました。

県議選後初めての開会日となった9日午前10時過ぎ、県庁の議会棟に新人議員が次々とやってきました。

■今回最年少33歳 松本市区・自民党県議団 青木崇(あおき・たかし)議員   「本当に走り続ける4年間にしていきたい気持ちでいまはいっぱいです」

■塩尻市区・改革信州 丸山寿子(まるやま・としこ)議員
「県政はあまり身近でなかったと思うので、身近な存在になれるようあらためて決心しています」

■飯田市下伊那郡区・自民党県議団 早川大地(はやかわ・だいち)議員    「頑張ります!」

一方、こちらは当選9回!

これまでの最多記録と並ぶ長野市・上水内郡区選出の服部宏昭(はっとり・ひろあき)議員。

服部議員も32年前は新人でした。

新人議員へのエールを聞くと?

■服部宏昭議員
「最初の議会がすぎればある程度そこになじんで、議会活動しっかりできると思います。県民の皆さんのためのご活躍をぜひしていただきたいと思います」

一方、今回の選挙では2007年と並び過去最多となる11人の女性議員が当選しました。

■安曇野市区選出の小林陽子(こばやし・ようこ)議員
「気持ちが引き締まる思いです」

安曇野市区選出の小林陽子議員は市議会議員も経験し、子育て支援などを女性の立場から訴えてきました。

この連休中も、3年前に立ち上げた交流サロン「おもちゃの広場」の打ち合わせを行い、今後の活動計画を立てました。

■安曇野市区選出の小林陽子議員
「核家族化が進んでいて、私とか私のママ友の皆さんも感じていることなんですけど、もっと地域にこどもと一緒に出かけて行ったり、あるいは温かい対応をしていただけるところが増えていくといいと思っています」

そのあと向かったのは、市内にある田んぼ。

農作業をしていたのは夫の一成(かずなり)さんです。

夫の故郷に7年前にUターンし、夫婦で農作業を行っていて、農家の後継者不足なども身近な課題として感じています。

■夫一成(かずなり)さん
「農業をやるっていうことがどういうことか分かって取り組むのはやっぱり違うと思うので、頑張ってほしいなと思います」

■小林議員
「私がどんな活動をしているのかを皆さんとしっかり懇談などの機会を持ちながら進めていきたいと思います」

一方、新人議員の中で見た目も目立つのが、長野市・上水内郡区選出のグレート無茶議員。

市議会議員から転身しました。

■長野市・上水内郡区選出 グレート無茶議員               「やっぱり県政が見えづらいという話があるので、若い方たちを巻き込んで色んな意見を吸い上げて、発信していきたいと」

県議会では新たにできた会派に所属。

その控室では…。

■小山仁志議員
「覆面している時はこれ(マスク)やってたんですか?」

■グレート無茶議員
「やってましたよ」

打ち解けた先輩議員と話題にのぼるのも、その覆面についてですが…。

■小山議員
「無茶さんに『(覆面の条件として)本人証明出すように決まりました』って言ったら『小山さんは(顔がそっくりな)太田光との違いの証明はいいんですか』って(笑)」

■グレート無茶議員
「太田さん来たってわかんないもん」

覆面姿の原点は、地域に元気を届けようと、2007年に立ち上げた「信州プロレス」です。

県議に当選後のこの連休も、県内5か所でイベントを開きました。

■グレート無茶議員
「僕たち信州プロレスは5月5日のこどもの日に旗揚げしたんですよね。なんでかって言ったらいつまでも僕たち、子どもの心を忘れないでバカなことを一生懸命やっていこうということで、ずっと16年間やってきています」

当選後、県議会に招集されたのはこの日が初めて。

先日の会議で、覆面着用の条件は、毎回、本人確認を行うことと決定。

9日は臨時議長が本人確認をしました。

■グレート無茶議員
「(どうでした?)勝訴!(マイナンバー)カード見てもらって本人確認できましたんで。身の引き締まる思いですね。いますごくワクワクしてますよ」

4年間の新たな任期が始まった県議会。

投票率も低下する中で、議員の持ち味や経験をどう生かし、県民の関心を高めていくのか。

挑戦は始まったばかりです。