新型コロナの“5類”分類を受けて、岡山市の西大寺観音院で法要が行われました。

新型コロナの収束を願って、2年余りにわたり本殿で開帳されていた秘仏に読経が捧げられました。

「疫病平癒」のご利益を持つ、西大寺観音院の秘仏青面金剛です。

西大寺では新型コロナの収束を願い、秘仏を保管されていた牛玉所殿から本堂に移し、2年あまり拝み続けてきました。

新型コロナの感染症法上の位置づけが“2類”から“5類”に移行されたことを受けて「収束した」と判断。

きょう(8日)秘仏を元の場所に戻すための儀式が行われました。

(参拝者)
「皆を守っていただいて、お疲れになったと思って『ありがとうございました』と」

(参拝者)
「病気だけでなく、戦争とかいざこざがなくなって、皆が幸せに暮らせたらいいなというのがいちばん」

今年の西大寺会陽は3年ぶりの有観客となったものの、コロナ対策のため宝木の争奪戦は行われませんでした。

来年こそ、争奪戦が再開した形で開催できるよう会陽の完全復活も祈られました。

(西大寺観音院 坪井綾広住職)「人間の方が(コロナから)学んで強くなったのではないかなと。コロナの強さも人間の受け入れる強さによって弱毒化していったのかなと」

「“5類”になることで(宝木の)争奪ができる最低条件が整ったと思うので」

「来年は安心してお祭りに参加していただきたい」

人々の願いを長きにわたり受け止めた青面金剛は、再び扉の奧へと戻りました。