新型コロナの5類への移行で、医療機関の対応も変わります。これまでは限られた医療機関で、厳密に管理する態勢でしたが、8日からは、幅広い機関で通常の対応を目指します。これを受けて、福島県内の医療機関でも感染対策を緩和する一方で、懸念も聞かれました。
会津若松市の会津中央病院。これまで、患者との面会が禁止となっていましたが、それが、8日からは「条件付きで解禁」されます。
会津中央病院 看護師・佐藤良子さん「面会は人数の制限と時間、面会される方の手指衛生、面会者とのお互いのマスク着用をお願いして一部解除になる」
その一方で、病院では、コロナ患者のための病床はそのまま確保します。
会津中央病院 救命救急センター・小林辰輔所長「本当にすぐに地域のすべての医療機関で診るという仕組みが間に合うのか不安」
県は、9月末までにコロナ患者の外来の診療体制や入院の受け入れ体制を、段階的に拡充する方針です。ただ、当面は患者を受け入れていた病院の負担は変わりません。
小林所長「(大病院は)重症のがんや心筋梗塞、脳梗塞といったような、コロナではなくても命にかかわる患者さんを診ないといけないという責務がある。今まではコロナが流行るたびに医療ひっ迫が生じていた」
一番の懸念は、感染者の全数把握をやめることによる目に見えない感染だといいます。
小林所長「感染力が変わらないのに防御を下げるので、非常にコロナの感染が今まで以上、第8波以上の波が来る可能性が非常に高い」
会津中央病院では、713床のうち32床をコロナ患者のために、確保しているということです。病床の確保と経営の両立。医療機関はしばらく、難しいかじ取りを迫られそうです。














