天皇杯の出場権をかけた長野県サッカー選手権の決勝が7日、松本市で行われ、松本山雅と長野パルセイロが激突しました。

■山雅サポーター
「今日は絶対負けられない!」                       ■パルセイロサポーター
「勝ちます!パルセイロが!」(優勝するのは?)「もちろんパルセイロです!」

2年連続で山雅とパルセイロの「信州ダービー」となった、県サッカー選手権・決勝。

雨の降りしきる中、熱戦が繰り広げられました。

前半を0対0で折り返すと、均衡を破ったのはパルセイロ。

後半20分、中途半端になった山雅のクリアボールを佐藤(さとう)が拾い、杉井(すぎい)から近藤(こんどう)!

途中出場の近藤が左足で流し込み、先制します。

しかし、すぐさま山雅も反撃。

わずか3分後、コーナーキックから、野々村(ののむら)!

プロ3年目の公式戦初ゴールで、試合を振り出しに戻します。

その後、90分では決着はつかず、試合は10分ハーフの延長戦へ。

しかし、両チームとも得点をあげることが出来ず、勝負は、PK戦に持ち越されます。

1人目はともに成功し、山雅の2人目は、ルーキーの田中。

パルセイロのキーパー、金(キム)がストップ!

その後は両チームが3人とも決めて、パルセイロの最後は去年まで山雅でプレーした大野(おおの)。

ゴールのど真ん中に蹴り込んでパルセイロが勝利。

去年の雪辱を果たしました。

■AC長野パルセイロ 近藤貴司選手
「パルセイロに関わる全ての人の思いが乗ったゲームだったと思うし、とにかくPKでしたけど勝てて、本当に嬉しかった」                   ■AC長野パルセイロシュタルフ悠紀監督
「相手も非常に強度高く、連戦とは思えないような戦いを見せてきたのが、きょうの『信州ダービー第一章』を際立たせるような部分もあったと思うので、本当にいいゲームができたと思う」                         ■松本山雅FC霜田正浩監督
「PKまで行ってしまったことを反省しなければいけない。ピッチの借りはピッチで返したい」

2年ぶり10回目の長野県王者となったパルセイロは、20日に1回戦が行われる天皇杯への出場権を獲得。

両チームは13日、今度はリーグ戦で再び対戦します。