火口周辺への立ち入り規制が続く浅間山で、グリーンシーズンの幕開けを告げる山開きが行われました。

浅間山の山開きは8日の朝、長野県小諸市の浅間山荘前の登山口で行われ、登山者や自治体・観光関係者など100人余りがグリーンシーズンの安全を祈願しました。

浅間山は、火山性地震が増えたことなどから3月23日に気象庁が噴火警戒レベルを2に引き上げ、火口から概ね2キロ以内への立ち入り規制が続いています。

山開きに続いて、さっそく30人余りの登山者が入山しました。

■登山者
「私は去年の暮れに長野に来たばかりで、ずっと雪かぶった浅間山を見ていて、きょうやっと登れるっていうのでとても楽しみにしています」         「毎年この浅間の山開きから各地の山へ回ったりしています。(警戒レベル2に関しては)ちゃんとした備えをしとかなきゃいけないんじゃないかとは思います」

■天狗温泉浅間山荘・山崎幸浩さん
「今は前掛山まで登れないんですが周遊登山ということでお楽しみいただいています。(火山の)活動が静かになっていくことを祈りつつ、いいシーズンになっていただければ」

浅間山は、年間で延べ3万人以上が訪れる観光スポット。

新型コロナの影響でここ数年、市内の観光客が減っていることもあり、観光関係者からは期待の声も上がっています。

■こもろ観光局・花岡隆理事長
「3年間ですか、もう本当にすごい厳しい状態ですねなんとかここで持ち直していくんじゃないかと思って期待しています。(火口から)2キロ以内に入れなければ、ほぼ問題はないと思いますので十分守っていただいて登っていただきたいと思っています」

関係者が、登山者の安全と賑わいを願う中、浅間山のグリーンシーズンが始まりました。