2023年の連休は、久しぶりに家族や友だちと集まっているという方も多いのではないでしょうか。

そんな中、人口に占める焼肉店の数が日本一を誇る『焼肉の街』長野県飯田市では、街の定番「出前焼肉」を楽しむ姿が戻ってきました。

飯田市でこの時期になると、よく見られるのが…。

そう、「焼肉」です。

人口あたりの焼肉店の数が日本一とされる飯田市ではお馴染みの光景です。


【焼肉を楽しむ人は…】
「おいしい!」
「楽しいです!最高です!」
「みんなで集まって焼肉を鉄板囲んでワーワーやるのが大好きですね」

子どもも大人も大好きな焼肉。

飯田市内の精肉店を訪ねてみると…、なんと、行列ができていました。

【飯田市民は…】
「親戚で集まってバーベキューするので。(この時期みんなバーベキューする?)しますね。きのうもやってきょうも2回目なんですけど」
「なかなか集まって食べる機会がなかったので、焼肉が楽しめるといいな」

飯田の焼肉の特徴の一つが、精肉店がコンロも鉄板も肉もセットで現地まで届けてくれる「出前焼肉」です。

この精肉店では、大型連休だけでおよそ300件、1000人以上の予約が入りました。

【丸三(まるさん)精肉店・原大介(はらだいすけ)社長】
「さっきコーヒーを一杯飲んだだけかな、朝から。焼肉地獄だよ」

コロナでここ3年は予約は低調でしたが、2023年は前年の倍以上に。

スタッフ総出で仕込みに追われています。

【原大介社長】「(去年と)比べものにならないくらい。今年は団体の予約も入っていて追いつかないほど。やっぱりみんな飯田の人はお肉が好きなんだなと改めて感じている」

向かったのは市内の選果場。

地元の少年野球チームの保護者が、大会の打ち上げと「こどもの日」のお祝いを兼ねて焼肉を企画しました。

大人もあわせて70人ほどが集まり、鉄板を囲みます。

【子どもたちは…】
「(食べてどうですか?)うまーい!」
「コロナもあっていろいろ交流とかできないときもあったけど、解放感もあって楽しいです。これで力いっぱい元気になって、次の試合優勝目指して頑張りたい」

久しぶりの楽しみで、保護者もお酒が進みます。

【保護者は…】
「普段あまりかかわりのない人たちとも交流ができるので、交流の場になっていると思う」

コロナ禍の3年間、我慢を強いられてきた地域の食文化。当たり前の日常が戻り始めています。