笠岡市の沖合にある真鍋島の伝統行事『走り神輿』が行われました。新型コロナの影響により開催は4年ぶりになりましたが、以前と変わらない威勢のいい掛け声が島に戻ってきました。

笠岡市沖の瀬戸内海に浮かぶ真鍋島です。島民が160人にも満たない島の最も盛り上がる日がやって来ました。

島の八幡神社のお祭りである『走り神輿』は、300年以上前の江戸時代から続く伝統行事ですが、新型コロナの影響で4年ぶりの開催となりました。50年ぶりに修繕された神輿のお披露目にもなるため、輿守と呼ばれる担ぎ手たちにも気合が入ります。

(輿守)「(神輿は)島の宝なので、この宝を絶対無くさないように、顔にも出ていますけど、熱い思いをみなさんに届けられたらと思います」

境内でお清めを終えた重さ100キロの神輿は8人の輿守に担がれ、岩坪港に向かいました。大漁旗で彩られた船に乗せられクライマックスのステージとなる本浦港に臨みます。船の上では輿守のまとめ役が士気を高めます。



3つの神輿は、港で観客に迎えられると、島の路地を猛スピードで駆け抜けます。

訪れた人たちもその迫力に興奮を隠せません。

(観客2人)
「スピード感、あの迫力はなかなか他では無いのではないんでしょうか」
「人もたくさん来てくれてよかった。にぎわってよかったと思います」


(八幡祭り保存会 浜西一也会長)
「歴史ある祭りを、伝統を守りながら、また、できないことは新しく、改善できることは改善して、後世に続けていけるような、よりよい祭りにしていきたい」

4年ぶりに再開された島の伝統行事はあす(5日)までで、神輿が神社に帰る「お帰り」行事が行われます。