保育園で3歳の男の子の首に遊具のロープが巻きつき、意識不明の重体となる事故が起きました。
屋外で子どもを遊ばせる機会が増えるこの季節、気を付けるべきことを事故予防に詳しい専門家に聞きます。


遊具による子どもの事故 5月が最多

消費者庁によると、遊具による子どもの事故は、5月が最多となっています。
季節で見ると3月から5月の春に事故が多く、消費者庁は注意を呼びかけています。

発生場所は、「公園・広場」が661件と最も多く、次いで「幼稚園・保育園」が147件、「学校」、「レジャー施設」と続いています。

公園での事故例)
▼すべり台の手すりにポンチョが引っ掛かり首が絞めつけられる状態になり、救急搬送されたが後日死亡

▼約3メートルのジャングルジムの頂上から2歳児が後ろ向きに転落。地面は人工芝だったが、後頭部に数センチの血腫が認められ、約1週間の入院となった


公園で遊ぶときに気を付けること

公園で子供を遊ばせるときに気を付けるべきことを聞きました。

NPO法人Safe Kids Japan 太田由紀枝氏:
普段遊んでいる公園だったら、我が子が遊具でどんなふうに遊ぶかをよく知っているのでそんなに問題はないんですが、初めて行く大きな公園の遊具を使うときは、保護者の方も見守るだけではなく、子どもと一緒に遊んでいただきたいと思います。
遊具に登れるか、つかめるか、挟まれないかなどを、まず一緒に確認しながら遊んでいただく。

さらに、注意点として
▼リボン・ひも・フード付きの洋服を避ける
▼水筒・リュックなどは外して遊ぶ

ことを挙げています。

NPO法人Safe Kids Japan 太田由紀枝氏:
また、遊具の下の地面の状態も確認してほしい。
「万が一この遊具から落ちた場合大きな怪我をしないだろうか」と想像し、もし地面が硬いようなら、登らせないようにするなど、対策をとることが重要です。
1人1人、お子さんの状態は違いますので、運動能力、判断能力、個性などを見極めた上で、どの遊具でどのような遊び方をするかを保護者の方が見ていただければと思っています。

(ひるおび 2023年5月4日放送より)