コロナですっかりおなじみになった飛沫を防ぐアクリル板。新型コロナの感染症法の位置付けが今月8日から5類に移行しますが、そのアクリル板を残すか外すかで対応が分かれています。一方で、大量廃棄の懸念も…。

記者:「こちらの商業施設のフードコート。このようにすべての席にアクリル板が残っています」

富山市の商業施設のフードコート。およそ900席あるテーブルにはまだ、半透明のアクリル板が設置されています。

すっかり生活に溶け込んだこの風景。

利用者に聞いてみると…。

利用者:「もうとっぱらってもいいんじゃない。世の中マスクをしなくてもいいって言ってるぐらいだからもういらないでしょ」

「まだ怖い(あったほうが)安心するから」

「私はもうない方がもういらないと思う。この一枚のおかげでだいぶ壁があるような気がして楽しく食事できない」

「何か慣れてしまったのであっても邪魔になってないのであった方が安心すると思います」

こちらの商業施設では、新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行する今月8日以降も残すことを決めました。

ファボーレ営業企画部 作久佳範次長:
「まだまだお客様のマスク着用率が高いということもありまして安心を確保するという意味でもアクリル板の設置は継続して続けてまいりたいです」

一方で、こんな工夫も…。

ファボーレ営業企画部 作久佳範次長:
「もともとは対面の飛沫を防止するために(対面)こうつけてたのを今回隣の座席との飛沫を防止するという意味で向きを変えさせていただきました」

これまで対面で飛沫が飛ばないようテーブル中央に設置していたアクリル板をテーブルの横に移動しほかのグループとの間を仕切ることにしました。

ファボーレ営業企画部 作久佳範次長:
「まだまだ他のグループとの感染が懸念されると。ただ同じグループでは大丈夫だろうという判断でこうさせていただきました」「邪魔になるという部分もあるかと思いますが我々としては安心を確保するというのを1つ基準としてこういう決定をした」

また、アクリル板を撤去する施設も…。

ホテルでは、先月ANAクラウンプラザホテル富山が、レストランや受付のアクリル板を撤去。

オークスカナルパークホテル富山は、8日からフロントなどのアクリル板を撤去します。

これまで推奨されてきたアクリル板の設置が事業者の判断になるためアクリル板の大量廃棄が懸念されています。