保育園で3歳男児の首にロープが巻きつき、未だ意識不明の重体になっている事故。遊具の安全基準は?点検は行われていたのか?GW連休中、遊びに行った先で親が子どもにできることは?詳しくみていきます。

ロープは事故当日に設置 遊具周辺に保育士はいなかった

南波雅俊キャスター:
埼玉県久喜市にある保育園で3歳の男の子の首にロープが巻きつき、意識不明となっている事故。現場となった、なずなの森保育園は住宅街にあり、ジャングルジムなど様々な遊具があるそうです。

事故は5月2日の午前10時半ごろに起きました。▼「ロープが園児の首に巻きついて意識がない」と保育士が119番通報▼13分後に救急隊員が到着▼男の子は(3歳)は病院へ搬送、現在も意識不明の重体という状況です。

事故があった遊具は、2mほど土が盛られた山の上にあるデッキにロープが取りつけられていて、子どもたちはロープを使って登ったり降りたり、滑ったりして遊んでいました。

デッキに結ばれていたロープは工事現場などで使用される「トラロープ」というものです。この保育園では以前にも複数回設置されていたそうですが、今回のロープは事故当日に設置されたものだそうです。

実際にトラロープを触ってみると、かなり硬く伸縮性もありません。これが体に絡んでしまうと危険だなと感じます。

事故当時の状況です。
▼7:00登園・自由遊び
▼9:15リズム遊びと歌
▼9:30外遊び・お散歩
▼11:00シャワータイム
▼11:15給食・・・
(園のHPより)

事故は9時30分の外遊び中に起きました。園庭には園児が34人、保育士は6人いました。遊具の周辺には保育士はおらず、男の子(3歳)は数人の園児と遊んでいました。ぐったりとした男の子を見つけたのは周りにいた園児たちだそうです。