苦労を乗り越え、畑を耕すこと70年以上…

庄川の河川敷で一番長く畑をやっているという福本透さん88歳。現在は国交省から許可を得た組合が畑を管理し、1区画100平方メールを年会費を払って借りているといいます。

福本透さん:「手伝いを始めたのは小学生の高学年くらいからだね。家族9人おったからね」

9人の大家族だったという福本さん、戦後、両親がこの畑で作った野菜で空腹を満たしたといいます。

福本透さん:「サツマイモとかジャガイモね。おしかったよー」

畑の野菜を育てるのに必要な水。これは桶に溜めた雨水や自宅で水を入れたポリタンクを使っているといいます。現在、育てている野菜は10種類上。河川敷ゆえの苦労もありました。

福本透さん:「一番ひどかったのは大水やね。大水で土が全部流れた」
記者:「畑どうなった」
福本透さん:「もう、むちゃくちゃ」

台風や大雨で川が氾濫、野菜が全て流されたことも。また、泥棒の被害にも遭いました。

福本透さん:「いちごを孫にやるために作り始めたんだけど、おいしいのだけ取ってへたが置いてあるわけ」

苦労を乗り越え畑を耕すこと70年以上。毎日の食卓には自分で作った野菜が並びます。妻の靖子さんは…。

妻・靖子さん:「ナスビの漬物は畑で取れたナスビ」

食べきれない野菜は冷蔵庫に保存して食べています。

妻:靖子さん「これはナッパ。スナップエンドウ」
記者:「お父さんの野菜どうですか?」
妻・靖子さん:「青ものはおいしいです。ホウレンソウとかネギとか」