人を惹きつける爆盛りメニュー。富山県朝日町の老舗と富山市の和モダンなそば店…。それぞれの開発秘話を聞くと、愛とやさしさが隠されていました。特集「ワケあって爆盛りの店」です。

情熱・興奮・激安爆盛りには人を虜にする何かがある。爆盛り誕生の舞台裏とは、特集「ワケあって爆盛りの店!」

富山県朝日町の国道8号沿いにあるドライブインきんかい。昭和45年創業。50年以上にわたり地元に愛されてきた、名店です。朝日町の名物・タラ汁をはじめ、バラエティーに富んだ定食や丼が味わえます。そんなお店の、爆盛りメニューとは・・・?

店主 水島胤昭さん:「はい、おまたせ。おまたせです」

橋本星奈アナウンサー:「えっ!?」「えぇ!?笑なんですか、これは!?」

大迫力!カツカレー特盛り!総重量なんと3.5キロです。朝日町産の輝くごはんが天に向かってうずたかく盛られています。なんとこのボリュームで1400円というから驚きです。

橋本アナ:「おお、ぷるぷるする。はぁぁ!重たい!」水島店主:「これでうちの従業員も手やられてるんですよ、全部整体にかかってます」橋本アナ:「えぇ!?」水島店主:「にゃははは」橋本アナ:「いただきます。ん―おいしい、家庭の味、優しい味がします。でもちゃんとコクもあってお米もおいしいですね」

ごろごろっと入ったお肉や野菜。深みのあるルーがごはんによく絡みます。

橋本アナ:「んー!カツもさくさく!」

しかし食べても、食べても、減りません。

橋本アナ:「ふふふふ(減らな過ぎて笑いが」

追いルーをかけながら食べ進めるも。およそ1キロ食べたところで…。

橋本アナ:「食べましょ、みんなで食べましょ」

最後はスタッフとシェアして食べきりました。メニューにさらっと書いてあるこの「特盛り」。定食のライスもプラス200円で「特盛り」にできますこの「特盛り」を提供するワケとはー

水島店主:「トラックの運転手さんとか、そういう工事現場の人とか、来られるもんで、それで気持ちでも一杯でも二杯でも多く盛ってやるよということで始めた店なんでね」

長距離ドライバーや土木・建築業の人が多く訪れるきんかい。体が資本の人たちに、富山のお米をたくさん食べてほしいという思いから生まれました。

水島店主:「満足したな、いっぱいなったなっていう気持ちで、また頑張るぞという」

この日朝一のお客さんは、東京から来たというこちらのご夫婦。

夫婦:「ホタルイカの観光船乗ろうとしたんですよ、今朝2時くらいに。でもなんか今日波が高いって言われて、出港しなくて…」

そんな2人に、「特盛り」の存在を伝えてみると。

夫婦「じゃあこれ頼みます!?笑」

タラ汁定食のごはんを「特盛り」に変更することに。

そしてやってきたのがー。

水島店主:「重たい!」「きたきたきた」

夫婦:「まじか!まじか!すげぇなぁこれ!まじで部活だ。山形の合宿思い出すわ。これやばいっすね」

もくもくと食べ進める2人。

夫婦:「おいしい~!」

ここでなにやらご主人がー。

水島店主:「すいません。ホタルイカの観光に来られた?そしたらホタルイカ食べてもらいましょ」
夫婦:「ありがとうございます!優しい!」

観光船に乗れなかった2人へのサービス。

夫婦:「ぷりっぷり!弾ける感じ。えーおいしい!あ、うまいわ。富山に来てよかった」

ご主人の愛とホタルイカの助けもあってか、見事完食。

水島店主「(もりもり食べる姿)いいねぇ気持ちいいねぇ。一生懸命作っています」

あったかいご主人の愛が「特盛り」なお店がここにはありました。