陸上自衛隊のヘリコプターが沖縄県宮古島周辺で消息を絶った事故で、きのう、海底に沈んでいた機体が引き揚げられ、フライトレコーダーも回収されました。
先月6日、陸上自衛隊のヘリが消息を絶った海域では、きのう、民間の船による回収作業が行われ、海中から機体の主要な部分が引き揚げられました。
機体は大きく破損しており、燃料タンクとみられるものなどが確認できるものの、原形をとどめないほど大きく損壊しているのが分かります。
また、防衛省によりますと、引き揚げられた機体からは飛行記録などが残るフライトレコーダーが回収されていて、今後、事故当時の機体の状況などについて解析が進められます。
今回引き揚げられた機体からはどんなことが読み取れるのか? 国際大学の教授で陸上自衛隊・元陸将の山口昇さんは「不時着水ができなかった可能性」を指摘します。
国際大学 山口昇教授(元陸将)
「普通の不時着をして、(海に)沈んでいく過程で(機体が)バラバラになることはあまり考えられない」
また、燃料タンクとみられるものが元の状態に近い形で引き揚げられたことについては…
国際大学 山口昇教授(元陸将)
「ドアも燃料タンクもある程度、破壊の早い時期で外れた可能性もある。あるいは破壊が始まる前に外れることも否定はできない」
回収された機体は今後、所属する熊本県の高遊原分屯地などに移され、調査が進められる見込みです。
この事故ではヘリに乗っていた10人の隊員のうち、6人の死亡が確認されていて、残る4人の行方は今も分かっていません。
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