成長する月面ビジネス

ispaceの構想は2040年代に月に1000人が住む村を作ること。その建設のために顧客から依頼された機材や物資を月に輸送するビジネスを展開するという計画です。こうした月面ビジネスの市場は2040年までに日本円でおよそ23兆円に成長するとの予測もあります。

月の資源は誰のもの・・・?

世界が月を目指す理由は資源開発です。月には水があるとみられていて、滞在者の飲み水にしたり、水素と酸素に分解し、燃料にしたり、基地での呼吸に使ったりして活用することが期待されています。また鉄やチタン、アルミなどの金属も採取できると考えられていて、基地建設に活用できる可能性があります。

1966年に国連で採択された宇宙条約では、どこの国も天体を領有することはできないと決められていますが、資源については明確な取り決めはなく、開発は早い者勝ちとなる可能性もあるのです。
アメリカや中国、ロシア、インド、韓国も月面探査を目指していて、今後も競争は加速していきそうです。

(「サンデーモーニング」2023年4月30日放送)