岩手県奥州市水沢の春を彩る伝統行事「日高火防祭」が29日、4年ぶりに開催され華麗な「はやし屋台」が練り歩きました。

 日高火防祭は藩政時代、江戸の大火の恐ろしさを伝えようと始まったとされています。今年も新型コロナの影響を踏まえ、前夜祭が中止となったほか、ルートが短縮されましたが29日、4年ぶりに「本祭」が復活しました。まつりの華である6台の「はやし屋台」には着物姿の子どもたちが乗り込み、太鼓と笛、三味線を響かせて練り歩きます。町ごとに違う音律が交じり合うまつりならではのハーモニーが会場を包み込みます。観光客だけでなく水沢の出身者もこの日に合わせて帰省していて、ふるさとの祭りの復活を喜んでいました。