長年にわたり社会の様々な分野に貢献した人に贈られる春の叙勲の受章者が発表されました。

今回受章するのは岡山県在住が65人、香川県在住が66人となっています。

旭日双光章を受章する岡荘一郎さんは、岡山県法人会連合会の副会長として小学校での税金教室開催など、納税の啓発に努めてきました。現在は倉敷美観地区の建物を活用した“まちおこし”などをする会社の社長として、中心市街地活性化にも取り組んでいます。

(旭日双光章 倉敷製帽 岡荘一郎会長)「町の中に残っている古い建物を大切に生かして使うということで動いてまいりました。よい町倉敷を本当に長く次の時代まで渡していきたい」

旭日重光章を受章するJR四国相談役の泉雅文さんです。泉さんは、旧国鉄からJR四国に入り、2010年から6年間社長として会社のかじ取りにあたりました。社長在任中、厳しい経営状況を打ち破り、鉄道の魅力を向上させようと、様々な新規事業に取り組みました。

(旭日重光章 JR四国 泉雅文相談役)「着々といろんなことをやるというのはすごく大事ですね。観光列車でしょうね。伊予灘物語ですね。基本的な考えとしてはやっぱり四国を元気にする、それがうちの使命だと。うちからそれを無くしたら存在価値ないなと思ってますけどね」

四国にも新幹線を走らせたいと今も様々な場所で精力的に誘致活動を行います。

(旭日重光章 JR四国 泉雅文相談役)「まあ会社としてじゃなくて、個人的にも四国の新幹線についてはちゃんと言うことは言わないといけないだろうなと思ってますね」

また、今回、岡山県の出身者で、長谷工コーポレーションの会長、辻範明さんが旭日中綬章を受章します。(※辻は1点のしんにょう)

長谷工コーポレーションは国内トップの69万戸を超えるマンションの施工実績があり、不動産関連事業では地方都市にも積極的に展開しています。

(旭日中綬章 長谷工コーポレーション 辻範明会長)「建物も老朽化してくる。人間も年を取ってくる。そういうときに住民の方の中に入って合意形成をして、新しいマンションに蘇らせると」

浅口市出身の辻さんは老朽化したマンションの建て替えなど、社会的課題への解決に取り組んだほか、2014年5月からは一般社団法人不動産協会の理事も務めていて、建設業と不動産業の振興に尽力しています。

(旭日中綬章 長谷工コーポレーション 辻範明会長)「住まいを通じて社会に貢献するにはどうしたらいいかをずっと考えながら、これからも普通の方が安心して住めるような住宅を目指してやっていきたい」