GWに放送されていた企画「女を漁るナンパ男」
熊崎キャスター:
さらに…ゴールデンウィークの企画をテレビで放送したそうです。

1960年5月2日放送「女を漁る軟派(ナンパ)男」
女性アナウンサーに隠しマイクをつけて、言いよる男性とのやり取りを隠し撮りしたものです。
日比キャスター:
嫌悪感しかない。なんという企画ですか…。
熊崎キャスター:
ナンパの舞台は1960年5月、待ち合わせの人でごった返す渋谷のハチ公前です。1人目の男性は“時代を感じる口説き文句”に注目。

ナンパしている男性「ちょうど時は春 青春を謳歌しましょうよ」
アナウンサー「いいことをおっしゃいますね」
ナンパしている男性「そろそろ来るの?彼氏」
アナウンサー「来ると思いますね」
ナンパしている男性「じゃあ彼が帰るまで待つ!」
アナウンサー「はあ?そうはいきませんよ、そのまま帰りますよ」
井上キャスター:
ドラマのワンシーンとかではなくて…?
熊崎キャスター:
実際の様子です。続いて、2人目。

ナンパしている男性「ずいぶん遅いですね」
アナウンサー「ええ」
ナンパしている男性「じゃあ僕と少し付き合いませんか?」
アナウンサー「困っちゃう…」
ナンパしている男性「いい天気ですよね。こんなところに立っていてももったいない。2、30分お話だけでも」「もう来やしませんよ。こんなに待たせておいて」
アナウンサー「まだ…そんなに。残念ですけどきょうは失礼します」
ナンパしている男性「あんまりお上品ぶるんじゃないのよ、あんまりぶらない方がいいよ」
日比キャスター:
アドバイスしちゃって。余計なお世話だわ。
熊崎キャスター:
続いて、3人目。“褒め落とし作戦”です。

ナンパしている男性「お姉さんがいいんだよ」
アナウンサー「どうしていいのよ」
ナンパしている男性「だってお姉さんキレイだもん」
アナウンサー「キレイじゃないですよ」
ナンパしている男性「どうしても?お願い!」
アナウンサー「もう少し待ってます」
ナンパしている男性「じゃあまた後でね、後でまた来るよ」
井上キャスター:
不思議なんですけど、映像が白黒だからかな?おしゃれに見えるというか、映画のワンシーンみたい…。

熊崎キャスター:
なぜ“ナンパ”企画が行われたのかわからないのですが、恐らく、ゴールデンウィークに皆さんが外に出て、待ち合わせするのに今のように携帯電話がないので、待ち合わせにかなり時間がかかり、出会えなくてナンパすることが多かった。それを検証するテレビ番組だったのではないかということです。