対話型AI「チャットGPT」は利用者の求めに応じて文章を自動で作成するもので、今、各方面での利活用が注目されています。

この「チャットGPT」について宮崎国際大学が、28日、学内での使用方針を決めました。

(廣末圭治記者)
「どんな問いにも瞬時に文章で答えるというチャットGPT。早速入力してみたいと思います」

「宮崎のおすすめの観光地は?」と入力してみると…

(廣末圭治記者)
「お!すごい!早速文章がどんどん入力されていきます。宮崎のおすすめの観光地を聞いたのですが、ひとつずつちゃんと項目分けされて読みやすくもなっているんですね」

対話型AI「チャットGPT」は、アメリカの振興企業「オープンAI」が開発した対話型ソフトで、ネット上の膨大なデータを学習し、利用者の求めに応じて瞬時に文章を作成します。

便利さの一方、学習にさまざまな影響も懸念されています。

宮崎国際大学の学生に話を聞いてみると…

(宮崎国際大学国際教養学部3年 岩本紗歩さん)
「友達と会話しているような感覚で、ポンポンと話が進んでいくので、私としては暇つぶしみたいなゲームみたいな感覚で使っていました」
(宮崎国際大学教育学部4年 徳丸綾真さん)
「願書を書くときにどういう文章ならいいイメージなのかとか、そういうので使いましたこういう課題だったら使ってもいいよ、でもこの課題はだめだよという線引きをしていただきたい」
(宮崎国際大学大学院1年 籾木那奈美さん)
「いい面も悪い面も、もちろんこれからたくさん出てきて、それごとに今からいろんな人が話し合って解決していくんだろうなと思っています」

こうした中、大学では、28日、チャットGPTについて、教育と共存させたうえで、学力とチャットGPTを活用する能力の両方を身に付けさせたいとする方針を決めました。

(宮崎国際大学 村上 昇 学長)
「あまり制限をかけるということが今の社会の現状に照らし合わせたときに合うかというと必ずしもそうではなく、これから、ますます進化するであろうAIに対応するためにも、ここはきちんと考えて、どういう形で教育と共存させるかということのほうを私たちは取りたい」

各方面で活用法が模索されているチャットGPT。私たちの生活にどんな変化をもたらすのか注目されます。

(スタジオ)
県内のほかの大学などにもチャットGPTの活用について聞いたところ、状況見ながら検討や情報収集を行っているなどの回答があり、近々、方針を決定するという大学もありました。

また、行政では、県は「活用に向けて前向きに検討を進めたい」。
県教育委員会は「文部科学省の状況を踏まえ、他県の情報も集めて検討していく」。
また、都城市は「使い方を間違えてはいけない一方、業務軽減や効率化できるところには大いに活用したい」としています。