気候変動について先日、気になるデータが公表されました。

これは、福島県内の気候変動の影響を予測したものです。化石燃料に依存して、温暖化対策を行わなかった場合で、時間を動かしていきます。そうすると、2100年までに福島市では、平均気温が4.4度上昇すると予測されています。

データをまとめた福島大学の川越清樹教授は、福島市の真夏日が1年のおよそ4分の1にあたる98日、いまの2.3倍に増えると説明しています。こうなると、産業への影響も深刻になります。

農業を例にとりますと、コメは白く濁って味が落ちる「白未熟粒」が20%増加します。

また、南会津町田島では、年間の真冬日が1.4日とも予測されていますので、冬のレジャーなど、観光地では深刻な打撃を受けることになりかねません。

このほか、降水量も増加する傾向があることから、自然災害が頻繁に発生するおそれがあります。

その上で、川越教授は、「温暖化対策に最大限務めたとしても相応の影響を受ける」「行政や研究機関、県民が連携して対応することが重要」と強調しています。

2100年といえば、77年後ですから、まさに「待ったなし」の温暖化対策ですが、この温暖化対策にひと役買うかもしれない、拠点が28日にオープンしました。キーワードは「古民家」です。