お土産の起源は、“神社にお参りした証”

熊崎キャスター:
お土産は、いつ頃から始まったものなのでしょうか。
10年以上お土産について研究をしている川崎市市民ミュージアムの鈴木優一郎 学芸員に伺いました。

起源は諸説あるそうですが、“神社にお参りした証”ということです。
江戸時代、伊勢神宮に参拝に行くのが庶民の夢だった。
ただ、いまのように交通機関が整備されていませんので、なかなか行くことができない。ですから、村でお金を積み立てて、代表者が参拝する形が多かった。
代表者としては、みんなのお金を使って行っているわけなので、“手ぶらで帰るわけにはいかない”。そこで、お札などを村人に配ったというのが、お土産の始まりだったということです。

歴史時代小説家 今村翔吾さん:
当時、金銭的な問題で行けないのもあるけれど、女性は1人で行ったらダメなんですよね。でも、何十年かに1回、ボーナスタイムがあって、女性も好きに行っていいという日があった。その代わり、お土産を買ってきて、行った証を作らないとダメというのもあったそうです。

井上キャスター:
旅先のお土産を買うというのは、日本特有の文化と言いますよね。

歴史時代小説家 今村翔吾さん:
江戸時代の文化が今に根付いてるのでしょうね。庶民の文化だと思いますよ。