◆600億円の事業費、回収のめどは?

福岡市は延伸した天神南~博多の区間について1日あたり8万2000人の利用客を見込んでいる。一方、西日本鉄道(西鉄)は1日あたり7000人のバス利用者が地下鉄に乗り換えると予測。「福大線」など七隈線のルートを走る路線を中心に減便したほか、都心を循環する「キャナルシティライン」を廃止した。専門家は延伸開業後の課題として「都心部の渋滞緩和」を挙げている。

九州経済調査協会・南源来研究員「いろいろな通勤方法・移動方法を行政なり交通事業者が提示していくことが大切です」

2016年、七隈線の延伸工事中に博多駅前では大規模な陥没事故が起きた。その結果、開業は2年遅れとなり、事業費は約150億円増の600億円まで膨らんだ。目下は利用者の増加、事業費の早期回収が焦点となりそうだ。














