アメリカ南部の動物園で飼育され、衰弱した様子が関心を集めていたメスのジャイアントパンダ。きょう午後、中国に帰国することになり、中国国内からは歓迎の声が上がっています。

アメリカ南部、テネシー州の動物園で2003年から飼育されていたメスのジャイアントパンダ「ヤーヤー」(23)。

人間の年齢に換算すると60歳すぎといわれていますが、その衰弱した姿に中国国内では健康状態を心配する声が相次いでいました。

また、2月に上野動物園から返還されたシャンシャンの元気な様子と比較し、「シャンシャンはあんなに健康そうなのに、ヤーヤーはかわいそう。心が痛い」といった声も。

その「ヤーヤー」は26日にアメリカを出発。きょう午後、上海に到着することになり、中国のウェイボの検索ランキングでは「ヤーヤー帰国」のキーワードが一時、2位になるなど大きな注目を集めています。

ネット上では、「ヤーヤーお帰り!」「やっと帰ってきた」「故郷に戻って晩年を安らかに過ごしください」と歓迎されました。

「ヤーヤー」は到着後に検疫を受け、ふるさとの北京の動物園に戻るということです。

中国外務省は、「ヤーヤーはアメリカの動物園の良好な世話を受け、アメリカ人民に深く愛された」とコメントしています。