今週末から始まるゴールデンウイーク。
空の便の予約数は、コロナ禍前の8割程度まで回復しています。
全国的に人出が以前の水準に戻りつつあるなか、宮崎県内の観光地の期待も高まっています。
宮崎空港を発着する空の便では、ゴールデンウイーク期間中の予約者数が、日本航空で20%以上、ソラシドエアで5%去年を上回っています。
また、全日空では、去年のゴールデンウイークと比較しておよそ50%増えていて、全日空全体の平均を20ポイント近く上回っています。
宮崎空港ビルによりますと、ゴールデンウィーク期間中の航空各社の予約者数は、コロナ禍前の8割程度まで回復しているということです。
(宮崎空港ビル 前田剛宏取締役総務部長)
「過去3年間と比べると、特に今年に入り、2月のWBC侍ジャパンのキャンプやG7などで人の往来は徐々に増えているので、そういった意味では今年のGWはひとつのきっかけとして、今後の航空機の利用が増えてもらいたい」
また、土産物の販売ブースもコロナ禍前の状況に戻りつつあり、空港ビルでは、ゴールデンウイーク期間中、スイーツや雑貨販売などのイベントを予定しています。
(宮崎空港ビル 前田剛宏取締役総務部長)
「(利用客は)コロナ前と同じような形で徐々に戻ってくると予想されるので、空港としても利用されるお客さまの利便性や機能性を維持しながら、楽しんでいただける快適な空間を利用者に提供していきたい」
一方、こちらは、登山シーズンを迎えたえびの高原。
(丸山敦子記者)
「多くの登山客が訪れるえびの高原では、県道1号の開通が追い風となっているようです」
2018年2月から通行止めとなっていた硫黄山近くを通る県道1号が去年11月から、土日限定で通行再開し、週末には小林市の生駒高原を周回する観光客が増えています。
(お土産処やまの駅りんどう 武吉太介さん)
「4月に入ってからは、すごく土日多くたくさんのお客さんにご来場いただいております。生駒高原からこちらに上がってくるお客さんや、えびの高原から生駒高原に行くお客さんもたくさんいらっしゃいます」
こちらの土産店では、先週末の客の数が去年と比べ2割ほど増加したということで、ゴールデンウィークはさらに多くの観光客が訪れると予想しています。
(お土産処やまの駅りんどう 武吉太介さん)
「もちろん(期待が)高まっております。たくさんの人たちにえびの高原、春の時期はノカイドウを始め、5月の終わりにはミヤマキリシマも咲きますので、たくさんえびの高原の良いところを見ていただきたいと思います」
また、先月、北九州市から1本の高速道路で結ばれた日南市。
「ホテル日南北郷リゾート」では、先月の清武南ー日南北郷間の開通からお花見シーズンにかけ、去年の同じ時期を50%上回る観光客が訪れていて、ゴールデンウイーク期間中の宿泊予約もほぼ満室状態となっています。
(ホテル日南北郷リゾート 外山直樹代表取締役)
「宿泊のお客様に関しましても、GW、3日・4日あたりが通年ですと多いんですけど、その前後も含めて今年は多くお客様にご予約頂いているようなことがいえるのかなと思います」
大型イベントの開催や、東九州道の開通などの追い風を受けている観光業界。
今年のゴールデンウイークは、旅行需要回復に大きな期待が寄せられています。