歩行者や自転車が横断しようとしているとき、ドライバーは横断歩道の手前で止まって、道を譲らなければなりません。
これは、道路交通法で定められていて、違反すると、普通車の場合、反則金9000円、違反点は2点となります。

ところが、JAF=日本自動車連盟が全国の信号機のない横断歩道で、車の一時停止率を調べたところ、福島県は55.3%でした。全国平均の39.8%を上回り、全国9位となりましたが、およそ2台に1台が違反していることになります。

改善傾向にあるとはいえ、まだまだ浸透しているとはいえない「歩行者優先」のルール。TUFの記者が、福島県内各地の横断歩道で深掘りしました。
県内各地で独自調査
植野天斗記者「福島駅から南に2.5キロほど離れた場所です。商業施設や住宅が建ち並び、交通量も非常に多いです。」
福島市太平寺の横断歩道。通学路にもなっていますが、交通量も多く、歩行者も少なくありません。さっそく、男性が横断歩道を渡ろうと手を挙げると・・・。
記者「車はしっかり横断歩道の手前で停車しています」
4年前に調査した際には、止まらない車も多数見受けられたこの場所…。しかし、今回調査をした1時間で、歩行者が横断歩道を渡るのを妨げる車はいませんでした。
水津邦治アナウンサー「いわき市の信号機はないが、一時停止の標識はある横断歩道です歩行者に対してドライバーはどのような行動をとるのでしょうか」
一方、いわき駅前のこちらの交差点。横断歩道の前には、一時停止の標識があります。
調査をした1時間で、歩行者が渡ろうとして車が来たケースが、3度あり、2台は一時停止しました。しかし、一時停止をしないまま、交差点を曲がっていったトラックもありました。
今回、取材した場所では、明らかに危険な場面はありませんでしたが、歩行者の立場では、危険な経験をしたという人もいました。














