4月にトヨタ自動車の社長が14年ぶりに交代しました。
新しく社長に就任したのはエンジニア出身の佐藤恒治さんです。
脱炭素社会へ向かうなか、喫緊の課題であるEV=電気自動車でどう戦うのか。
新社長にその「カギ」を聞きました。
(前編・後編のうち前編)
販売台数世界一のトヨタ 社長のプレッシャーは?
ーー日本最大の企業のトップのプレッシャーは計り知れないものがあると思います。
責任の大きさを日々感じる毎日ではあるんですが、一方この100年に一度の変革期と言われてるこの自動車産業に身を置いて、いろんなことに挑戦させてもらえる喜びというか、ワクワク感みたいなものも同時にあって、ワクワクとドキドキが半分ずつあるようなそんな感じですね。

脱炭素社会に向かって自動車産業では脱ガソリンに向けた動きが強まっています。
その中で取り組むべき喫緊の課題はEV=電気自動車です。
調査会社のマークラインズによると2022年のEVの世界販売台数はアメリカのテスラが首位で、続くのは中国のBYDと新興企業がリード。
一方トヨタはおよそ2万台となっています。
トヨタはアメリカでEVの生産を開始するなどして、2026年までに世界販売を現在の60倍以上の年間150万台とする計画を4月に発表しました。