まもなくGW!ですが…皆さん気になるのは「渋滞」。そもそも、なぜ交通量が多いと渋滞になるのでしょう?専門家に聞くと…その原因は「ブレーキ」だということです。「渋滞時間の方程式」「渋滞を発生させない方法」など、徹底的に渋滞を解説します。
GW気になる渋滞を徹底解説 研究の“第一人者”は…
南波雅俊キャスター:
ゴールデンウィーク、心配なのが渋滞です。移動する人が増えますから。今回は渋滞1本絞って展開していきたいと思います。
【そもそも渋滞とは?】※NEXCOの定義
▼渋滞=高速道路を時速40km以下または停止発進を繰り返す
→これが1km以上かつ15分以上
▼主な原因=交通の集中、事故など
→「交通の集中」が全体の6割以上の原因

なんと“渋滞学”なるものがありました。渋滞研究の第一人者、東京大学の西成活裕教授に話を聞きました。
【なぜ渋滞が起きるのか?】
例えば、料金所などでブレーキを踏んで80km/hからスピードを落としたときに、車間距離が十分に取れていないと後ろもブレーキを踏んで70km/h、60km/h、40km/h、20km/h…と後ろに行くにつれて速度が遅くります。それが連なっていくと渋滞の発生の原因になっていく。

【ゴールデンウィーク最長の渋滞】
▼1995年5月3日:東北自動車道の下り線
▼渋滞の長さ: 120km超
これは、栃木県・那須塩原と宇都宮の間ぐらいから埼玉県・浦和市までの距離。東京駅からだと静岡県・沼津ぐらいまでずっと渋滞していることになります。
ホラン千秋キャスター:
まだETCもない時代ですよね。

南波キャスター:
(サービスエリアの)お手洗いも“大渋滞”だったそうですよ。そして世界にも目を向けました。これは西成教授が調べた過去最長ではないかというものです。
【世界最長の渋滞は?】※現地メディアによると
▼2014年5月23日:ブラジル・サンパウロ
▼渋滞の長さ:約344km
しかも、現地の報道だと渋滞の主な原因は「雨」と「普段よりも車の台数が多くなる金曜日の夜だった」としか報じられていません。
ただブラジルは200kmぐらいの渋滞は頻繁にあるそうです。

【渋滞時間の方程式】
※東京大学・西成活裕教授の計算の方程式
「渋滞の長さ」÷「渋滞時の平均スピード(20km/h)」=「渋滞を抜けるまでの時間」
例えば…
▼60km(渋滞の長さ)÷20km/h(渋滞時の平均スピード)=3時間
