福島県と山形県に連なる吾妻山では低周波地震が増加していて、福島地方気象台が注意を呼びかけています。
福島地方気象台によりますと、吾妻山では2月ごろから低周波地震が増え、4月12日からさらに増えています。
3月26日から4月25日午後3時までの30日間の低周波地震の総数は39回となっています。火山性微動は観測されていません。
浄土平に設置されている傾斜計では、3月中旬以降、大穴火口方向の隆起を示すゆるやかな変化がみられていますが、監視カメラによる観測で噴気や地熱域に大きい変化はないということです。
福島地方気象台では、噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」を示す「1」を継続し、今後の火山活動の推移に留意するよう呼びかけています。
また、同じく気象台では、火口周辺では火山ガスの噴出があり熱活動も継続していることから、火山灰や高温の土砂、熱水などが突発的に噴出する可能性があるとして、自治体の指示に従って危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。
※写真は3月中旬の吾妻山














