4月22日、富山県の水泳教室で、5歳の男の子が溺れて亡くなる事故が起きました。水の事故はどうしたら防ぐことができるのでしょうか。水難学会会長に聞きます。
水泳教室で5歳児が溺死

事故があったのは富山・高岡市のオーパスフィットネスクラブ高岡です。
水泳教室の、最後の10分間でした。5歳男児がプールに沈んでいるのが発見され、その後死亡が確認されました。死因は溺死と発表されています。
男児の身長は115センチ、プールの水深は120センチでした。
子ども19人に対して監視するコーチは3人。プールサイドには次のクラスの生徒50人ほどが控えていたということです。
安全管理に問題がなかったのかが一つの焦点になっています。
水難学会会長 斉藤秀俊氏:
今回の監視員の数は、一般的に25メートルプールで配備される人数なので、ここは問題なかったと思います。ただやはり、監視というのが、単に見るだけなのか、それとも安全を確認するのかということで、認識の違いがあるような気がしますね。
恵俊彰:
大人だと溺れていくときに何か声を出すことがあるように思いますが、小さいお子さんはそうではないんですか?
水難学会会長 斉藤秀俊氏:
実を言うと、大人でも子どもでも、溺れるときは「一瞬」なんです。声を出すこともできないし、手を振ることもできない。飛び込んで、水没したらそれでおしまいなんです。
落語家 立川志らく:
うちの娘の水泳教室はガラス張りで、親がずっと見ていられる。だから、必ず自分の娘は目で追っている。いけないときは家でZoomで見ることができる。
でもなかなか状況によって親が見れない場合もある。本当に命を預けている状況だから、監視の体制に問題がなかったのかということですよね。
コメンテーター トラウデン直美:
本当に悲しいです。将来水辺で何かあったときのために泳げるようにしておこうということで通わせていたり、泳ぐのが好きだっていうお子さんがいらっしゃったり。スイミングが悪いということではもちろんないと思うんですけど。どうしたら防げるかは本当に難しいなと感じますね。