23日、衆院山口2区補欠選挙で、前防衛大臣の長男で、自民党公認・新人の岸信千世さんが初当選しました。

岸信夫前防衛大臣の議員辞職による山口2区の補欠選挙は、自民党公認の新人・岸信千世さんが、一騎打ちを制しました。

初当選・岸信千世さん
「全力で、この国の、そしてこの県の課題に取り組んで参ります。改めまして、この選挙で、ご支援頂いたすべての皆様に、改めて感謝申し上げます」

岸さんは、岸前防衛大臣の長男で、民放テレビ局に勤務し、その後、父親の秘書を務めました。安全保障や人口減少問題に取り組みたいと訴え、自民党の組織力を生かした選挙戦を展開し、組織票をまとめました。

元法務大臣の平岡秀夫さんは及びませんでした。

平岡秀夫さん
「最後はやはり、国民本位の、地域住民本位の政治がほんとに行われているのかということでありまして。多くの方々が、その思いを私といっしょにして頂いたんだというふうに思います」

当選から一夜明け、岸さんは、自身の当選を報じる新聞に目を通し、支援者への感謝のことばをくり返しました。

初当選・岸信千世さん
「皆様の安心安全な暮らしを守るという意味で国の安全保障というしっかりとした土台の部分をやっていきたいと思いますし、またそれと同じくして皆様の暮らしに密着した政策、特に経済政策を中心にやっていきたいと思っております」

接戦となったことについては

「相手候補が元職としてのキャリアがあった一方、自分は初めての選挙でわからないことも多く知名度も不足していたと思う」と話しました。

争点のひとつともなった世襲についての批判は、「さまざまな意見を真摯(しんし)に受け止め、今後の糧にしていきたい」としました。