きのう投開票が行われた衆参5つの補欠選挙で、自民党が4勝1敗と勝ち越しました。ただ、数字以上に自民党の苦戦も浮き彫りになり、評価は分かれています。
選挙戦から一夜、沿道で手を振るのは、参院大分選挙区で当選した自民党の新人・白坂亜紀さん。
【当選】参院大分選挙区 自民 白坂亜紀氏
「大分のこと、これから日本のことに対して、仕事をさせていただけるというのが一番嬉しい」
立憲民主党の候補との差はわずか300票余り。ギリギリの勝利でした。
【当選】和歌山1区 維新 林佑美氏
「おはようございます。いってらっしゃい」
一方、和歌山1区では自民党の候補が日本維新の会の新人・林佑美さんに破れました。
【当選】和歌山1区 維新 林佑美氏
「夢のような当選だったので、これから気を引き締めて、一生懸命頑張りたいと思っておりますが」
和歌山は自民党の地盤が厚い保守王国。維新の勝利は初めてで、自民党にとっては衝撃的な敗北です。
きのう行われた衆参5つの補欠選挙で、4勝1敗と勝ち越した自民党。しかし、数字以上に、自民の苦戦と維新の躍進が浮き彫りになりました。
日本維新の会 馬場伸幸代表
「基盤はぼちぼちとできあがってきているが、さらにこれを強化して、強大な基盤の上に強大な城を築いていくということをやっていきたい」
国会の場でも維新が発言力を強めるのは確実です。
今後の焦点のひとつは、選挙結果が総理の解散戦略にどんな影響を与えるのかです。
岸田総理
「重要政策一つ一つを前進させる、結果を出す、これに尽きる。今、解散総選挙については考えておりません」
ただ、与党内の一部からは、維新の選挙準備が整わないうちにと、衆議院を早期に解散すべきとの声が上がっています。
自民・重鎮
「(6月の)会期末解散だと思うね。かなり強まったと思う」
一方で。
公明党 山口那津男代表
「僅差(の勝利)であるということを謙虚に受け止めなければならない」
自民党が特に都市部で苦戦を強いられたことや、保守層の支持を十分得られなかったことなどから、解散は夏の人事でテコ入れをしてからになる、との見方も出ています。
当の岸田総理はきのう、大勢が判明する前の時点でこう強調していたといいます。
岸田総理(周囲に対し)
「(補選の)結果が解散の判断に影響を与えることはないのは確かだ」
きょう午後、茂木幹事長、森山選対委員長と会談した岸田総理は“引き続き緊張感を持って”と伝えたということです。
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