初心者には、次第に水に慣れさせる…
事故があった施設の動画をみると、頭に水をかぶる子どもたちの様子。子どもたちを次第に水に慣れさせていきます。初心者用の“水慣れクラス“です。

U字型の“浮き具”をつけ、練習をしている子どもたち。1人のコーチが、泳ぐのに不慣れな子どもたちの指導にあたっています。
こちらの子どもは、まだスクールに通い始めでしょうか…。コーチに手をひかれながら浮き具の「ヘルパー」をつけて泳いでいます。拓杜ちゃんも、このヘルパーをつけていましたが、事故の時は外れていたといいます。

一般社団法人水難学会 安倍淳副会長:
「浮き具だけが浮遊しているっていう、海上にライフジャケットだけが浮遊している状況と同じですよ。それに対して不思議に、はっと思わなかったのかっていう。その辺がちょっと私たちにしてみると残念だったかなと思います」


「高いところから、プールサイドから監視をすることが非常に重要になっているわけなんですけど、今回それらが十分に機能していなかったという気はします」

記者:「浮き具はすぐ外れるのか?」
オーパスフィットネスクラブ高岡
形田博之代表:「しっかり縛っておけば、外れないんですけど、そこも、ここの落ち度だと思います」


泳ぎに慣れていない子どもたちを守るために、何が必要なのでしょうか。
一般社団法人水難学会 安倍淳副会長:
「専任の監視者を設けるってことですかね。通常は兼務で行う場合が多いんですよね。指導してる人が監視も同時にする。監視する専門職がいないとやはりブラインド(見えない部分)ができてしまう。指導員が何人入っていようと、お互いに注意力散漫であれば、いないと同じような状態になってしまいます」

