G7宮崎農相会合は、食料安全保障の強化に向けた閣僚声明と今後の行動計画を示した「宮崎アクション」を採択し、23日、閉幕しました。
2日間にわたって開かれた農相会合の成果を振り返ります。
先進7か国の主要大臣とEUが出席し、国内で7年ぶりに開かれたG7農相会合。
コロナ禍による物流の混乱やロシアによるウクライナ侵攻の影響が懸念される中重要性が高まっている「食料安全保障」を主要テーマに、議論が展開されました。
初日の本会合では、県内14の県立高校の生徒あわせて20人がこれからの農業のあり方を提言しました。
(高校生)
「今こそ、私たちを含むここにいるすべての人がアクションを起こすときです。『国と国、人と人が共に』『生産者と消費者が共に』『食と文化が共に』歩んでいく世界を作っていきましょう」
実際に農業の現場も体験してまとめられた生徒たちの熱いメッセージは各国の大臣にもしっかり伝わったようです。
(宮崎北高校3年 関本有太郎さん)
「先進国で食品ロスがいっぱい出ている一方で、途上国では貧困によって十分に食べられていない。同じ人間の中でもこれだけ格差があるということを伝えられたと思う」
(飯野高校2年 梯伶奈さん)
「生産者と消費者がつながるような未来が作れればいいなと思う」
(高校生8人)「ザ・キーワードイズTOGETHER!」
そして、23日は、食料安全保障の強化に向けて生産性向上と持続可能な農業に取り組んでいくことなどを盛り込んだ閣僚声明と、今後の行動計画を示した「宮崎アクション」が採択されました。
(野村哲郎農水大臣)
「将来世代に向けて新たな一歩を踏み出したとの強い意志をG7が担っていることを示せたということは大変意味深いと思っております」
会合の成果は、5月、広島県で開かれるG7サミットの議論にも反映させることになっています。