明治時代に、独自の技法で近代日本画を確立した、菱田春草(ひしだしゅんそう)を中心にした作品展が、三次市で開かれています。

ONテープカット「どうぞ!」作品展が開かれているのは、三次市の「奥田元宋・小由女美術館」です。菱田春草(ひしだしゅんそう)は、長野県で生まれ、明治後期に活躍した日本画家です。初期の作品は、物の形を線で表現する伝統的な「線描」で描いていました。その後、輪郭を排した「朦朧体(もうろうたい)」という革新的な技法にも挑み、近代日本画を確立した1人です。会場には、春草とゆかりの深い作家の作品を含めて、50点余りが展示されています。ON奥田元宋小由女美術館吉川昌宏学芸員「これだけまとまった春草の作品を、一堂に見てもらえるのは、貴重な機会だと思う」作品展は、6月13日まで開かれています。