「ひげ先生」の名で親しまれた美術家・福田隆の作品を集めた展示会が盛岡市で開かれています。

 深沢紅子野の花美術館で22日始まった「福田隆展」は、盛岡出身の美術家・深沢省三・紅子夫妻との生前の親交が縁で企画されたものです。
 布で制作した「染め絵」を中心に100点以上が展示されていて、母校の盛岡中学、現在の盛岡一高で美術を教えていた福田が名物先生をあしらった作品が目を引きます。戦時中、シベリア抑留の体験を基に制作した少女の石こう像やつなぎ大橋の柱をデザインした際に紅子(こうこ)にあてた手紙なども並んでいます。
 この展示会は8月20日まで開かれています。