岡山県玉野市の造船所で海上保安庁の巡視船の引き渡し式が行われました。尖閣諸島の領海警備体制の強化などのために配備されます。

玉野市で行われた大型巡視船「おおすみ」の引き渡し式です。式では、三菱重工マリタイムシステムズから海上保安庁に「引渡書」が手渡されました。

(海上保安庁 勝山潔総務部長)「国民の安全安心に大きく寄与できるものと確信しております」

「おおすみ」は全長120メートル、総トン数3,500トンの大型巡視船です。

4年かけ建造されたもので、岡山県内の企業70社を含む約220社が建造に関わりました。

(三菱重工マリタイムシステムズ 五條仁徳取締役)「メーカーの皆さま、地元の皆さまのご支援をいただいて本日を迎えることができ、大変感謝しております」

今後「おおすみ」は、第十管区に配属され、尖閣諸島での領海警備や海上犯罪の取り締まりのほか、海難救助などの任務にあたるということです。