あの聖徳太子が制作したともいわれる「秘仏」の公開です。岡山市北区の“法界院”で、本尊の御開帳が行われました。
(平松咲季記者)「普段は見ることができない特別な仏像が、きょう限定で公開されています。優しい表情が印象的ですよね。ご利益をいただけそうです」
きょう(21日)公開されたのは、“法界院”の本尊、「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」です。一本の木から掘り出されたもので、約1250年前の奈良時代から、そのままの姿で残されています。本尊の御開帳は33年に一度で、2021年に大々的に行われる予定でしたが、コロナの影響で小規模での開催となったため、きょう(21日)、あらためて開眼法要が行われました。
(参拝者)「初めてみました。33年に一度しかお顔を拝観できないから」
(参拝者)「涙が出そう…33年ぶりに会えるなんて。きょうは奇跡のような1日になりますね」
また、本堂の「昭和観音像」も合わせて公開され、法界院では初めて、秘仏が二体同時に公開されました。
(法界院 橋本春峯住職)「昭和から平成を飛び越えて、この令和に御開帳ができたことはこの上ない幸せです。(参拝に来た)皆さんといっしょに成満ができたことは感無量です」
本尊はきょう(21日)のみの公開でしたが、本堂の「昭和観音像」は来月(5月)7日まで公開される予定です。