岩手県大槌町は21日、町の津波避難計画の改訂案を明らかにしました。初めて車による避難を一部認める内容が盛り込まれています。

 改訂案は21日、町が町議会に示したものです。このうち避難方法について、感染症予防やペット同伴などの理由がある場合、町内43の指定緊急避難場所のうち旧金沢小学校と小鎚地区の仮設住宅跡地の2カ所に限り、原則徒歩の避難から初めて車での移動を認めています。
 また津波警報・大津波警報が発表された際の避難対象地域も見直すことにしていて、去年3月に県が公表した新たな津波浸水想定に基づき、「町内全域」から浸水の恐れがないとされる金澤地区と小鎚地区の山側を除外します。
 町は今後説明会を開いて住民の意見を聞き、6月に改訂案を固める予定です。