車両火災のニュースが相次いで報じられています。どのようなケースで車両火災は起きるのでしょうか。まもなく迎えるゴールデンウィークを前に、身近に潜む危険について考えます。
相次ぐ車両火災 なぜ?

熊崎風斗キャスター:
4月17日に東京・日本橋で車両火災が起きました。オレンジ色の炎を上げ、乗用車が激しく燃えました。東京消防庁によりますと、乗用車は全焼したということで、出火原因を調べています。

車両火災は車が新しくても起こりうる“身近に潜む危険”ということが言えます。
車両火災は、2021年のデータでは3512件起きています。1日平均で見ると約10件起きていることから、結構多い印象です。交通事故鑑定人の澁澤敬造さんにお話を伺いますと、車というのは、塗料や樹脂製品が使われているために意外と燃えやすいそうです。特にゴールデンウィークで久しぶりに運転する人は注意が必要だということです。
車両火災が起きる原因は?シガーソケット用充電器にも注意

【原因1】久しぶりの運転でエンジンオイルが古い
久しぶりの運転だと、エンジンオイルが古くなってしまっている可能性があります。
新しいオイルだと潤滑作用はあるわけですが、古いオイルだと潤滑作用がなくなってしまいます。滑らないので当然摩擦の熱が発生し、エンジン破損に繋がることが出火の原因になりますので、エンジンオイルの確認はしていただきたいと思います。
交換の目安は、走行距離が5000kmから1万5000km。もしくは、前回の交換から半年から1年経っている。定期点検を行っておくと非常に安全性が高まるということです。

さらに、エンジンルームに潜む出火の原因としてボンネットを開けた際、整備時に置き忘れた▼軍手、▼マスク、▼タオルなどが中に入ってしまっていると、出火原因になったり、ボンネットの隙間から我々が知らないタイミングで、枯れ葉などが中に入り込んでいたりというケースもあるので、特に久しぶりに運転する方は、異物がないかをチェックしていただきたいということです。
井上貴博キャスター:
頭の中でわかっていてもボンネットを開けますか?
田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者(博士):
枯れ葉には気づかないです。ボンネットは毎回開けないですよね。
熊崎キャスター:
私、車を購入して1年以上経ってるのですが、1回も開けたことないので、家に帰ったら開けてみようかなと思いました。
井上キャスター:
1年経ってるということは、エンジンオイルも古くなってる可能性もある。
熊崎キャスター:
定期点検を必ず行うようにして、1年以内で新しいものに切り替えるようにはしています。