大分市で100人以上が体調不良を訴えた異臭騒動。一夜明けた20日も警察や消防などが調査を行いましたが、原因の特定には至っていません。

(八尋記者)「警察や消防市の職員らが異臭の原因の究明のため、これから調査に向かいます」

この問題は19日午後、大分市三佐地区で異臭が発生したもので、女性1人が気分が悪くなり、病院に運ばれました。

警察によりますとこれまでに130人近くが目の痛みや体調不良を訴えています。これまでの調べで空気中で有機リン系の物質が消防検知器に反応したとみられるということです。

異臭は工場地帯にある松原工業公園を中心に東西1キロ南北500メートルの範囲で確認されたということです。

20日は警察や消防など、およそ40人が現場周辺で聞き込み調査やパトロールを実施しました。

(大分東警察署 地域課・大神崇資課長)「住民の方の不安解消が第1でどういった発生源であるのかというところをきちんと特定ができれば良いと思う。引き続き県警の方で対応をしていきたい」

20日の調査では異臭の原因は判明していませんが、警察は異臭が一過性だったことなどから今のところ事件性は低いとみて、21日以降も調査を続ける方針です。