漁師の働き方改革「完全受注漁で家庭もハッピー!」

富永さんが漁師を始めた当初、多くの魚をとるために、一度海に出たら14時間近く漁をしていました。しかし、完全受注漁を始めて必要以上に魚をとることがなくなり、漁の時間は6時間程度・半分以下まで減りました。

(漁師・富永邦彦さん)
「ずっと沖にいて、帰ってご飯食べてお風呂に入って寝るだけだったので。休みの日も結局仕事のことばかりしていたので」

漁の時間が減って、プライベートも確保でき、今では日中に子どもと遊べるようになりました(【写真を見る】に親子で遊ぶハッピーな画像があります)。

(漁師・富永邦彦さん)
「子どもたちと遊ぶ時間ができて楽しいですね。公園に行くようなことなんてなかったので、海にも優しいし、家庭にも優しい、家族にも優しい」

(妻・美保さん)
「顔つきが変わりました。すごく穏やかな表情で優しくなって。子どもたちも嬉しがっています」

海の資源を守るだけでなく、漁師としての働き方も変えた「完全受注漁」。新たな漁のかたちとして今後、注目が集まりそうです。なお「完全受注漁」ですが、富永さんの影響で、同じ漁協でも始める人が増えてきているということです。