魚をとる量は減ったのに、収入は維持できる「完全受注漁」の秘密は
【解説】
富永さんが始めた完全受注漁ですが、「注文を受けた分の魚だけをとり」「余った魚は海にリリース」、結果として魚をとりすぎないというものです。

こちらは岡山県で水揚げされた天然の魚や貝の漁獲量ですが(【写真を見る】参照)、年々、減少傾向で資源管理の必要性が叫ばれているんです。

そうした影響もあり、完全受注漁を始めた富永さん。①消費者との直接取引で単価が上がり必要以上にとることが無くなったほか、②漁の回数も減って船の燃料費などコストも削減でき、これまでと同じ収入を維持できているというんです。価格がスーパーとほぼ同じことも消費者に受け入れられている理由かもしれません。
「完全受注漁」を始めた富永さんですが、収入面だけでなく思わぬ効果もありました。