中東シリアの内戦をめぐって反体制派を支援していたサウジアラビアの外相がシリアを訪問し、アサド大統領と会談しました。内戦により冷え込んでいたアラブ諸国とアサド政権との関係が改善に向かう動きが急速に広がっています。
サウジアラビアのファイサル外相は18日、断交状態にあるシリアの首都ダマスカスを訪問し、シリアのアサド大統領と会談しました。
これに先立ち、シリアのメクダド外相もサウジアラビアを訪問し、ファイサル外相と会談。ロイター通信によりますと、二国間を結ぶ航空便や大使館業務の再開に向けた調整を始めるとみられるということです。
サウジアラビアとシリアの関係をめぐっては、シリア内戦でアサド政権をロシアやイランが支援し、イランと敵対するサウジアラビアやUAEなどのアラブ諸国が当初、反体制派を支援。アサド政権は外交面でアラブ諸国との関係が断絶し、孤立していましたが、ことし2月に発生した地震以降、被災地支援などを通じて関係改善を探る動きが活発化していました。
一方、アメリカは、シリア反体制派への厳しい弾圧で国際的な非難を受けているアサド政権に対し強硬な態度を崩しておらず、ブリンケン国務長官はシリアについて、地震の被災地への支援は行うものの、その資金はアサド政権に向かうものではないと明確に表明しています。
中東諸国をめぐっては、サウジアラビアが先月、中国の仲介でイランと国交正常化で合意して以降、地域で対立していた国同士の関係が改善する兆しが出てきています。
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