G7=主要7か国外相会合での共同声明で中国に対する懸念が盛り込まれたことについて、中国政府は議長国である日本に抗議したことを明らかにしました。
18日発表されたG7の共同声明では、中国に対し「国際社会の責任ある一員として行動するよう改めて求める」としたうえで、東シナ海や南シナ海の状況を深刻に懸念。力による一方的な現状変更の試みに強く反対する、としたほか、台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認しました。
これに対し、中国政府は強く反発しています。
中国外務省 汪文斌報道官
「声明は傲慢と偏見、対中抑制のための悪辣な下心にみちたものだ。中国はこれに強烈な不満と断固たる反対を表し、会合の主催国である日本側に厳正な申し入れを行なった」
汪文斌報道官は会見で「中国は声明に強烈な不満と断固たる反対を表明する」として、G7議長国である日本に対し抗議したことを明らかにしました。
また、声明で中国の核兵器についてさらなる透明性を求めたことに対しては、「中国は常に自衛・防衛的な核戦略を実行し、核兵器の先制不使用政策を厳守している」と反論。「日本は被爆国を主張しながらもアメリカの核の傘を享受している」と批判しています。
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