「魔法の糸」すごいタオルの秘密【WITH！】

--浦部調査員（TUFアナウンサー）「双葉町にやってきました。ここに“スゴいタオル”があるということでボスから調査の指令を受けたので、早速探っていきたいと思います。」

かなり気合が入っている様子の浦部調査員。
体を張って調査をしていますが、果たして“スゴいタオル”につながるヒントは見つかるのでしょうか？すると、この場所に何かピンときたようです。

--浦部調査員（TUFアナウンサー）「あやしい。あやし過ぎる！・・・こんにちは。」
--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「こんにちは。」
--浦部調査員（TUFアナウンサー）「すみません、ここ新しい建物ですよね。ちょっと気になって入ってきたんですけど、ここは一体なんの会社なんですか？」
--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「はい。実は糸を作っている会社です。」
--浦部調査員（TUFアナウンサー）「糸！？タオルに何か関係ありそうだな。」
--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「うちでもタオルを販売しているのですが、そちらのことでしょうか？」
--浦部調査員（TUFアナウンサー）「それだ！！！案内してもらえますか？」
--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「はい。では、ご案内致します。」

訪れたのは、岐阜県に本社をもつ企業、「浅野撚糸（あさのねんし）」の双葉事業所。上空から見ると、かなりインパクトのある建物です。

--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「こちらは、弊社が販売している『エアーかおる』です。」
--浦部調査員（TUFアナウンサー）「エアーかおる？普通のタオルに見えますけど、触った感じはふわふわですね。香りは・・・普通。やっぱり普通のタオルに見えます。これなにか違うんですか？」

--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「実は、吸水率が１５０％（自社調べ）なんです。」
--浦部調査員（TUFアナウンサー）「吸水率、１５０％！？秘密を教えてください。」
--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「はい。では実験でお見せしたいと思います。」

ということで、「エアーかおる」と「一般的なタオル」を使って吸水率の実験をしてみることに。同じ重さの２つのタオルに、それぞれ水をかけてみると・・・

--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「（一般的なタオルは）水をはじいて全然吸収してくれません。」
--浦部調査員（TUFアナウンサー）「本当だ！水が外に逃げていきますね。」

一方、「エアーかおる」は・・・？

--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「先ほどと違って、タオルがどんどん水を含みます。」
--浦部調査員（TUFアナウンサー）「え！？全部吸収されていってる！おもしろい！」
--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「はい、全部もう（水を）かけ終わりました。」
--浦部調査員（TUFアナウンサー）「え？これ、水の量は・・・」
--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「同じです。」

どうしてこんなにも大きな差が出るのでしょうか？どうやら『糸』に秘密が隠されているということで、工場の中を案内してもらうことに。

--浅野撚糸双葉事業所　佐吉清治さん「この機械を見ていただきますと分かるように、糸と糸を撚（よ）る、『撚糸（ねんし）』という作業がこちらの工場でされております。」

ここでは、綿のものとお湯に溶けるものの２種類を撚（よ）った糸を作っているんです。それをお湯につけると片方が溶け、隙間ができることによって残った糸が1.6倍にふくらむのです。

そしてこちらが、この工場で作られている魔法の糸「スーパーゼロ」。

--浦部調査員（TUFアナウンサー）「えっ？もうこの時点でふわふわというか、空気を含んだような感触ですね。」
--浅野撚糸双葉事業所　佐吉清治さん「はい。それだけ吸水、また乾きも早いという効果を生み出します。」
--浦部調査員（TUFアナウンサー）「乾きやすさも、バツグン！！！」

この魔法の糸を使って作られているのが、吸水率１５０％（自社調べ）のスゴいタオル『エアーかおる』だったんですね。

--浦部調査員（TUFアナウンサー）「本社は、岐阜県にあるのに、どうして福島県双葉町に工場があるんですか？」
--浅野撚糸双葉事業所　子安結愛華さん「弊社の役員が被災地を視察した際に、誰も住んでいない町にショックを受けたとともに、熱い復興への思いにとても感銘を受けました。また、社長が福島大学出身でして、福島のために何かできないかという思いがずっとあり、福島県双葉町へ進出を決めました。」