今後の見通し…夏ごろに品薄解消するものの価格は高止まりか

卵は飲食店だけではなく日々の暮らしでも欠かせない食材の一つです。
品薄や価格高騰の影響を感じている方は多いようです。

九州の指標となる、“福岡地区の卵の価格の相場”(出典: JA全農たまごホームページ)によりますと──
『Mサイズ 1キロ』当たりの価格は、去年1月がおよそ150円でしたが、2月から始まった “ロシアによるウクライナ侵攻”で ニワトリのエサとなる “穀物の価格が上がった”のを受けて、卵の価格はじわじわと上昇。

例年、生たまごの需要が減る 6月から7月にかけて一旦落ち着いたかに見えましたが、秋以降 “鳥インフルエンザ” が猛威をふるい、“卵の供給量が減ったこと”で価格も右肩上がりとなっています。

現在の相場は 350円前後 で推移していて、去年1月と比べると2倍以上に値上がりしています。

ニワトリはヒナから卵を産めるようになるまでに半年ほどかかるため『鳥インフルエンザが落ち着いても すぐに供給が増やせるわけではない』というのも 価格が高止まりしている理由の一つだということです。

今後の見通しについて、JA全農たまご九州支店では「卵の供給は夏ごろには落ち着いて品薄は解消されるものの 価格は高止まりが続くのではないか」と見ています。

その上で「秋以降は再び鳥インフルエンザが流行する可能性があり、価格を見通すのは難しい」としています。