マスク生活が長く続いた影響で、顎関節症の患者が増加しています。症状や治療方法を日本顎関節学会の専門医に聞きます。
身近な“顎関節症” 症状は?

コロナ禍で増加していると言われている「顎(がく)関節症」。具体的な症状は以下の3つです。
▼あごが痛む
▼口が開かない
▼あごを動かすと音がする

幸町歯科口腔外科医院 宮本日出院長:
この3つの症状の中で1つでもあると、顎関節症といいます。
最悪の場合、あごの骨を削るような手術をするということも出てきます。
宮本歯科医師は、「日本人の2人に1人は一生のうちに経験する」と話しています。
簡単!今すぐセルフチェック

≪顎関節症セルフチェック≫
口を大きく開け、自分の人差し指・中指・薬指を縦にして、何本入るか調べます。
※痛みなどを感じる場合は無理に行わないでください
3本・・・正常
2本・・・顎関節症?
1本・・・他の重い病気の可能性も
宮本歯科医師:
2本が入らない場合は、顎関節症になりたて。初期の症状です。
恵俊彰:
痛くなると、あごが痛くて口が開かなくなったりするんですか?
宮本歯科医師:
全然開かない人もいらっしゃいます。指1本ギリギリしか開かないという方は、もう食事もできないんですね。ですから生活も楽しくないですし、社交的な面もどんどんなくなってしまいます。
恵俊彰:
どのように治したらいいですか?
宮本歯科医師:
まず専門機関に行って診断してもらうことが大切です。その後、症状によりますが、痛みが強い場合は、まず痛みを和らげる。
初期は炎症を取るためにあまり無理に動かさず、痛み止め・炎症止めを飲むなどの治療をします。
ある程度痛みをコントロールできたら、今度はむしろ口を開けるなど、動かしていきます。あごに負担がかからないようマウスピースのようなものを口の中に入れて、あごへの負担を減らします。