15日、選挙応援で訪れていた和歌山市の漁港で、岸田総理の演説直前に筒状のものが投げ込まれ、その後爆発しました。逮捕された木村隆二容疑者(24)の不審な行動に気づき、聴衆の中ではじめに取り押さえた地元の男性漁師(54)が16日午後3時、記者会見を開きました。

男性は「写真を撮ろうとして群集の前の方へ進んでいったら、左前で、誰かがものを投げた様子を確認した。あれっと思ったので気にしていたら、まだ手元で何かをしている仕草があったので、気になっていたら、何かを持っているのが見えたので、咄嗟にとびかかった。無我夢中で行った感じだが、とりあえず右手で、ものをはらった記憶はある。」などと当時を思い起こしました。

抑え込んだ際に、ズボンが破れたり、擦り傷はあったものの、大きなけがはありませんでした。しかし、その後轟いた「爆発音」には驚いたそうです。

「爆発したときは 押さえ込みから離れて、横に立ってるときでしたね、背後から爆発音がした。やっぱり肉眼で見て爆発か、怖いのはありました」、「当日の朝も、漁師仲間で何もなかったらええな、と言っていたらこんなことがあって、怖い」と話しました。

岸田総理からは、15日夕方に『今日のこと、本当にありがとうございました』などと電話があったということです。