和歌山市で岸田総理の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件。今後の選挙などの警備に、どのような影響を与えるのか?詳しく見ていきます。

今後の選挙の警備への影響は?

山内あゆキャスター:
政府の対応です。

松野博一 官房長官(17日午前)
「警察庁から改めて警護の強化を全国の警察に指示し、ただちに強化がなされた」

16日に和歌山市で行われた菅前総理の応援演説では、金属探知機や手荷物検査をする様子がわかります。会場には警察犬も配備されました。

<選挙以外では要人警護強化>

長野・軽井沢町では議長国・日本のほかフランス、アメリカ、イギリスなどが参加しているG7外相会合が行われています(4月16日~18日)。こちらでも事件を受けて警備態勢は強化されています。

<岸田総理は16日も応援演説>

16日に応援演説を行った岸田総理の様子を見ていきますと、大分市では▼手荷物検査をカバンの中まで行う▼金属探知機を使う▼屋上から監視をする、とかなり警備が強化されている感じがしますが、総理自身はグータッチを行ったり、人混みの中で聴衆と交流する様子はこれまでと変わらないんですね。

TBS報道局政治部の川西全 官邸キャップによりますと、事件後、岸田総理は「選挙なんだからやらないってことはないだろう」と、通常通りの選挙戦を行う姿勢を強調していたということです。

ホラン千秋キャスター:
安倍元総理のことがあるので、またこういったことが起きてしまったのかという思いでいっぱいなんですが、メイさんからご覧になって日本の選挙戦のやり方はどのように思いますか。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
通常通りの選挙を考え直した方がいいのかもしれませんね。今までは有権者に名前を売る、顔を売るというのが伝統的な方法だったかもしれませんが、海外では、どちらかというと中身が重視されます。ですから海外では選挙の宣伝カーなんか見たことないです。中身を伝えるために討論会をやったり、DMを送ったり、あるいはポスターにマニフェストみたいなものを掲げるとか。あとYouTubeなどSNSを活用するのも普通になってきていますよね。